ITM 2022 でのイテマグループ
2022年5月31日、イタリアのコルツァーテとトルコのイスタンブール発:織機とその部品、および包括的な技術サービスで先進的な製織ソリューションを提供し、最近トルコに新会社を設立したイテマは、イスタンブールのTÜYAP Fair Convention and Congress Centerで開催されるITM 2022の第2ホール、218Aブースに出展します。
イテマにとってトルコは世界でも非常に重要な市場です。同国での2021年の織機販売実績が良好なことから、イテマはトルコ国内の製織会社から大きな信頼を得ていることが分かります。トルコに新会社を設立したことで従来にも増してお客様に密着したサポートが実現します。
ITM 2022でイテマは新発売の機種や画期的なイノベーションを具体化した製品など、来場者の予想を上回る様々なテクノロジーをご覧に入れます。
展示予定の織機
イテマの新鋭レピア織機 R95002terry
高い信頼性と豊富な稼働実績を持つ、タオル製織に特化したレピア織機の第2世代をITM 2022で発表します。イテマのタオル織機は世界で高く評価され35か国以上で稼働し、トルコにおいてもタオル製織の主役として活躍しています。今回はテキスタイル性能・エコロジー適性・運転性能をさらに向上させた新バージョンの登場です。
テキスタイル性能は R95002terry の競争力の高さを示す重要な要素です。ユニークなパイル形成ユニットは根本から再設計され、生産力と使い易さがさらに向上し、秀逸な品質のタオル生地を生産します。この新型機では市場初の積極・消極制御方式でパイル糸の張力を最適制御し、群を抜く品質のタオル生地を織り上げます。
オイル冷却方式のメインモーター、織機の潤滑システムの最適化などの重要な改善によってエネルギー消費を削減し、放熱性能を高めています。そして圧倒的に高いエコ効率を達成します。さらに最適化されたパイル形成ユニットによって、ローラー本数を従来機より削減することで調整箇所が最小限になり、作業スペースにも余裕が生じます。また同時に使い易さも向上し、スタイルチェンジに要する時間も短縮されます。
技術の進歩によって本機には様々な改良が施されています。織機の効率と稼働状態をモニターするのは容易なことではありませんでしたが、イテマの工場管理システムiMANAGERを使用すれば各織機のデータや集計値に簡単にアクセスし管理できます。また、イテマの長年に渡るタオル製織の実績から得られた深遠な知見をフルに活用した開発によって、卓越した織物品質と製織効率が達成されます。
ITM 2022での R95002terry 展示機はトルコのデニズリに拠点を置くCeylan Havlu社への納入機で、同社のご厚意で展示できることになりました。機幅 3800 mm でファッションハンドタオルの製織実演を行ないます。
新分野対応の iSAVER® を装備したベストセラー織機R95002
比類ない多機能を誇るレピア織機R95002が新機構、アパレル生地用の iSAVER® を装備してITM 2022 に登場します。デニム用に開発されたこの装置は、左側の捨耳を無くすことでサステナビリティ―と経済性を大幅に向上させる機能を持っていますが、今回発表する iSAVER® は対応可能な糸の範囲が綿、ライクラ、テンセル、ポリエステルなどに拡大して、アパレル生地にも最適な装置になっています。
もうひとつの画期的な装置はiCARE™ です。先進的なセンサーシステムでレピアテープとスプロケットホイールの状態をリアルタイムで監視し、調整などの作業が必要な場合は織機の最新型のコンソールに警告メッセージが表示されます。iCARE™ は全く新しい予防保守の情報を提供するため、部品の状態を気にすることなく最高速度で安心して運転することが可能になります。
ITM 2022でのR95002 展示機はトルコのブルサに拠点を置くErka社への納入機で、同社のご厚意で展示できることになりました。機幅 2200 mm でアパレル用ストレッチ生地の製織実演を行ないます。
高効率のイテマエアジェット織機 A95002
A95002 はエネルギーとエアの消費を削減しながら、最高レベルの信頼性を発揮するよう設計されたエアジェット織機です。
展示するA95002 は、最大の織機回転数と最高の信頼性を両立させるイテマの綜絖枠 SKYFRAME® を装備しています。また会場では2本緯入れの実演を行ないます。
A95002 展示機もErka, 社への納入機で、同社のご厚意で展示できることになりました。機幅 2200 mm でトルコの伝統的なアパレル生地の製織実演を行ないます。
カーテン生地用の広幅多機能レピア織機 R95002
ITMでの4台目の展示機は近年のベストセラーのレピア織機R95002 です。室内装飾や家具用の織物で定評のある本機では、複雑で高度なカーテン生地の製織実演で卓越した多機能性をご覧いただきます。機幅 3600 mm のR95002 は高品質カーテン生地のリーディングメーカーであるBerteks Tekstil社向けの仕様をフル装備しています。
包括的な製織ソリューションを提案
イテマのスペアパーツ
お客様に寄り添うサポートはイテマの大切な使命です。先進的な織機をお届けすることに始まり、その織機の寿命が続く限り多面的な技術サービスを提供しています。既存織機に適用して最新の機能を追加するアップグレードキットや初期の仕様と異なる機能を追加するコンバージョンキットの提供はその一環です。
スペアパーツは、高額な設備投資である織機が正常な稼働を維持するため、必ずイテマ純正品をご使用ください。純正でない部品やイテマが認証していない技術サービスは織機に重大な問題が発生し、結果として予想外の莫大な費用がかかる可能性が有ります。
イテマの織機を熟知した技術者が設計したイテマの純正部品によって織機は最高の性能を発揮し高度な耐久性を維持します。純正部品の使用は設備投資の回収効果を最大限に高めるための必須条件です。
ITM 2022 では現在のイテマ、旧スルザー、旧ソメット、旧バマテックス織機のアップグレード情報もご覧いただけます。
進化したアクセサリー類:Lamiflex と Schoch
イテマのグループ会社であるLamiflex社とSchoch社もイテマのブースに参加し、Lamiflexはレピアテープとスプロケットホイールを、Schoch社はエアジェットとレピア織機用の筬とドロッパーを展示します。
ITM 2022の第2ホール、218Aブースでイテマグループの技術革新の成果と最新の製織ソリューションをご覧ください。