巻頭言
CEOのメッセージ:
安定的な成長と継続的な投資、傑出した販売実績
これが、パンデミックに立ち向かうイテマの戦略です
Red Dot News読者の皆様
前回このニューズレターで私のメッセージをお届けしてから数か月が経過しましたが、その間に市場の内外で多くの事が起こりました。
本年は望ましい業績が見込めると考えていましたが、現時点でも織機の販売は着実な歩みを見せており、2021年は良好な結果が得られると確信を持っています。今年のイテマは織機の販売で近年のトップクラスの業績を達成することが確実ですが、これはレピア、エアジェット、プロジェクタイルの3種の緯入れ方式の織機を有し、お客様のあらゆる要件に即応できる製品ポートフォリオが大きな役割を果たしていると考えます。今年の第1四半期の受注でイテマグループの通年の生産容量が充足されました。また、新規のお客様が増加していることも当社の市場での存在がさらに大きくなっていることを示しています。
家具やカーテン、装飾用・寝装具用の生地などの家庭用織物は、コロナの感染爆発による人々の生活変容によって需要が増大しています。Red Dot Newsの今号では、イタリアのプラートでハイエンドの家具用織物を生産されているLuilor社をご紹介しています。
イテマの最新鋭エアジェット織機 A95002 は当社の市場での躍進を牽引する機種です。最初の納入は2019年6月に開催された世界的な繊維機械展示会ITMAの閉会直後でしたが、その時点からエコロジー特性や織物品質の高さなど、同機の卓越した性能はフルに発揮されています。詳細は「テクノロジー」のコーナーでご覧ください。またそのコーナーではイテマグループのSchoch社が生産し、エアジェット織機の性能向上に大きく貢献する筬もご紹介しています。
イテマは革新的な施策の面でも進化を続けていますが、先端的な製品開発を担うItemalab® を独立した企業体としてグループ内に設立したことはその一例です。 Itemalab® はその活動の成果をグループ各社と共有し協力することで、事業の拡大発展を推進するハブとして機能しています。 Itemalab® の活動強化と発展によって、あらゆる製織分野での不断の革新を推し進める体制が実現しています。この数年間にグループ各社から精鋭を集めたチームを編成し、素材とメカトロニクスの分野で従来の殻を破る開発成果が得られています。Itemalab® はイテマグループの技術開発の中心であり、グループ各社の発展的な変容を支援するパートナーです。詳細は「イテマグループの積極投資」のコーナーでご紹介しています。
今号の「イベント」のコーナーでは4月に大阪のイテマウィービングジャパンで開催されたオープンハウスをご紹介しています。このオープンハウスでは Itematech® の製品であるHercules とUniRapを中心として、テクニカルファブリック製織に焦点を当てたイベントとしお客様をお招きしました。詳細はこちらをご覧ください。
6月12日から16日、上海で開催されたITMA Asia 2021に当社のテクノロジーの数々を展示し、多くのお客様をお迎えできたことは大きな喜びでした。ITMA Asia 2021でのイテマの展示の全容はこちらでご覧ください。
「エキスパートに聞く」のコーナーではラディチグループのリサイクル繊維Repetable®をご紹介しています。この繊維は使用済みのプラスチック容器から得られるポリエステルを使用することで、CO2排出量を45%、水の使用量を90%、電力の使用量を60%、それぞれ削減しています。
今号の記事をお楽しみください。そしてイテマの最新情報にご注目ください。
イテマグループCEO
ウーゴ・ギラルディー