ITM 2022での展示織機
持続可能性につながるイノベーション
レピア織機では布の両端での経糸と緯糸のロスは避けられませんでした。
しかし、イテマの先進的な技術開発を担うItemaLab® が左側の緯糸ロスを完全にゼロにする画期的な装置 iSAVER® を開発し、ロスの削減が大きく前進しました。
iSAVER® は最新のメカトロニクス技術をフルに取り入れた装置で、設定作業はコンソールの直感的に理解できる表示によって簡単に行えるなど、使い易さでも画期的な存在です。さらに、iSAVER® によって織機の運転速度が下がることは無く、織幅変更でもiSAVER® は同じ位置に留まるため、布の右側のみの作業で非対称の織幅変更が完了します。
最大4色までの緯糸を扱えるiSAVER® は、緯入れサイクルの全工程に渡って4個の小さなクランプで緯糸を保持し、緯入れされる糸に従って移動します。糸に追加の長さを必要としないiSAVER® は左側の捨耳が不要になるため素材の大幅な節減とそれによるコスト削減が実現し、持続可能性を目指す製織業界の指針となる画期的な装置です。
iSAVER® の使用で織機1台当りの年間コスト削減は約2,000ユーロに達し、地球環境保護にも貢献します。織機の選択によって持続可能性を高めることができるのは製織業界の歴史で初めての事です。
また織機1台当たり年間で1,000 kg の綿花が節減され、これは使用する原材料の3%に相当し、2千万リットルの水資源の節減にもつながります。
これらの明確な数値に裏付けられたiSAVER® は、持続可能な織物生産を指向する傾向が益々高まっている大手ファッションメーカーの動向に合致する、デニム生産での新基準を提示する装置です。またiSAVER® はデニム生産に特化して、卓越した織物品質・抜群の使い易さ・エネルギーと素材の大幅な節減を達成したレピア織機 R95002denimの主要な特徴の一つです。