テクノロジー
ItemaLab が開発のiSAVER
持続可能性と共に歩むイノベーション
まもなく開催される ITMA Asia で来場者の皆様の目を最も引き付ける革新的な技術は、と問われれば迷うことなくiSAVER™とお答えします。
レピア方式の緯入れ機構では布の両端に経糸・緯糸のロスが発生するのは原理的に不可避と考えられてきました。しかし、その常識をイテマが覆しました。
イテマの先進的な技術開発を担う ItemaLab™ は左側の緯糸ロスを完全にゼロにできる画期的な装置 iSAVER™ を開発しました。iSAVER™ は最先端のメカトロニクスを活用し、既存の概念を打ち砕く圧倒的なメリットをもたらす装置です。
またその設定は直感的な表示で操作の容易なコンソールで簡単に行えます。さらに iSAVER™ は織機の運転速度を阻害すること無く、織幅変更の場合も定位置に留まるため非対称織幅変更の手順で右側のみの作業で完了します。
iSAVER™ は最大4色の緯色に対応するため4個の小型クランプを装備し、緯入れ動作の全サイクルで緯糸を保持しながら次に緯入れされる緯糸に応じて移動します。追加の糸を使用せず緯糸を打ち込むため iSAVER™ は布の左側の捨耳を必要とせず、糸のロスを大幅に削減し、従来では考えられなかった飛躍的なコスト低減が実現します。この方式は持続可能な生産を目指す製織産業の規範となる大きな進歩です。
iSAVER™ によって織機1台当りの年間コスト節減額は2,000ユーロ(約26万円)に達しますが、地球環境への貢献は計り知れません。将来に渡って持続可能な生産手段を選択することが、製織業界で初めて可能になりました。iSAVER™ は織機1台について1,000kgの綿花を節減し、この量は原材料全体の3%に相当します。そして2千万リットルの水資源の節減につながります。
ファッションの有名ブランドでは持続可能性を重視する方向性が益々強まっていますが、その市場に向けてデニム生産の持続可能性を高めるには、明確な定量的効果が得られる iSAVER™ が最適の選択です。また iSAVER™ は最高の織物品質と容易な取扱いを両立させ、エネルギーと素材消費の大幅な削減を実現するよう設計された R95002denim tの重要な構成要素です。