テクノロジー
イテマのレピア織機 R95002denim: Sharabati Denim社での実績
Sharabati Denim社は世界で有数のデニムメーカーです。製品の納入先は各国の有名ファッションブランドや大手小売業者で、輸出先は27か国に及びます。同社はエジプトとトルコに生産工場を擁し、世界の社員数は3,000人に及びます。そして世界中の主要地域に営業拠点が設置されています。Sharabati Denim社は原綿の処理、製糸からデニムやギャバジンの仕上げ工程に至るまでの包括的な生産を行なう総合メーカーです。
同社とイテマの協力関係はエジプト工場へプロジェクタイル織機を納入した時に始まり、その後も長年に渡って継続してイテマの新型織機が導入され、製織設備は常に最新鋭の織機に更新されています。
Sharabati Denim社は地球環境保護重視の宣言以来、排水と電力消費の削減、化学物質の適正な使用と処理を実行しています。
地球環境への負荷削減を目標とすることで生産活動の持続可能性を高め、織物製品を将来に渡って供給し続けることが同社の目指すところです。
まさにこの企業理念に合致する生産設備として、イテマのデニム専用レピア織機R95002denimが2018年に同社に導入されました。これは同機の発売初期で、世界の先頭を切った導入でした。
設置されたR95002denimは同社の期待に応えてハイレベルの実力を発揮し、その後のエジプトとトルコの工場への追加導入につながりました。R95002denimが選択されたのは高性能と織物の高品質のみでなく、同機の省電力、布左側の経糸と緯糸のロスをゼロにする業界唯一の装置iSAVER®などの環境適性が高く評価された結果でした。


以下はSharabati Denim社の総支配人Nehad Set Alyaman氏に同社の戦略とイテマの製織テクノロジーについての評価を伺った内容です。
イテマ: 御社の歴史とデニムの先進メーカーになられた経緯をお話しいただけますでしょうか。
Sharabati Denim社は地域の改革と発展に長年に渡って貢献してきた歴史を持っています。当社はシリアのアレッポで織物生産の事業を始め、創業後10年以内にシリア国内に最初のデニム工場を建設しました。2000年代の初期に最初の平織織物の生産ラインをエジプトに設置し、2010年代にはトルコに統合的な生産設備を完成させて業容を拡大しました。エジプトとトルコは共に地中海沿岸にあり、各市場へのアクセスが容易で効率的な物流が実現できる場所です。
当社の強みは生産の機動性と幅広い経験であり、新しい製品にも即応が可能で市場動向に合わせて常に先頭を走り続ける実力を有しています。
今日の市場で御社の製品がユニークな存在である理由として挙げられる、織物の主な特徴は何でしょうか。
当社の生産ラインは拡張性が高く、価格に見合う十分な価値を有する製品を幅広いお客様にお届けしています。それらの生産ラインには特性の異なる複数のタイプがありますが、いずれにも共通しているのは、決して品質で妥協することなく的確にニーズに応えることができるよう、生産ラインを稼働させることです。これは当社が今後ますます重視する分野である持続可能な織物製品では特に重要な要素です。
レピア織機 R95002denim: このマシンで御社が最も高く評価されているのはどの部分でしょうか。また、御社のご経験に照らして他のレピア織機や従来型との比較ではいかがでしょうか。
R95002denim は従来型に比べて多くの長所を持っていると思います。まず、消耗部品の寿命が長いこと。それによってスペアパーツの消費が削減され、織機としての環境適性が向上しています。この機種は効率よく高速運転が行なえるため生産性が向上し、工場の生産能力に余裕が生じます。緯入れ方式が広範な種類の緯糸に対応することは大きなメリットですが、従来よりはるかに複雑なパターンでの製織が新設計のSKウルトラライトレピアによって可能になったことが、R95002denimの最大のメリットと言えるのではないでしょうか。
織物生産、特にデニムでは持続可能性が価値を生み出す源泉と考えられますが、この点についての御社の対応をお聞かせください。
当社では持続可能性実現のため複数の方策を取り入れています。特筆できるのは2000年代の初期に当時の本社を置いていたシリアの設備を源流とする「Tadweer」と称する自社のリサイクル工場で、そこで様々な種類の繊維廃棄物を再生して生産ラインに戻していることです。テンセル、モダール、リネン、ヘンプ、認証済みのオーガニックコットンなどの天然繊維を統合的に処理しています。昨年には「Sahara」と称する新しい持続可能な染色工程を導入し、従来方式と比較して素材ロスを60%、電力消費を50%削減しています。さらに当社の工場では水処理施設を設置し専用装置で排水を浄化して生産ラインに戻し、苛性ソーダをリサイクルし、廃熱も回収して生産ラインで再利用しています。
イテマは業界で唯一の機能を持つiSAVER®を持続可能性の新基準と位置付けています。世界のデニム生産のパイオニアである御社はこの新技術を早期に導入されましたが、御社のiSAVER®についての評価およびデニム生産での利点についてお聞かせください。
当社はこの業界での持続可能性につながるのであれば、あらゆる可能な方策を取り入れる用意があります。iSAVER® は製織工程に大きな革新をもたらす素晴らしい装置で、生産での素材ロスを画期的なレベルで削減できます。年間の糸のロス削減量は650kg から最大 900kgに達しています。