ITMA 2019での イテマの出展ハイライト
イテマグループのLamiflex社
アイデアをイノベーションに
バルセロナで開催されるITMAの第4ホール、C106ブースにLamiflex社が出展し、レピアテープやスプロケットホイールをはじめとするレピア織機の重要部品の数々をご覧に入れます。
Lamiflex社はレピア織機の部品とアクセサリー類を製造していますが、航空機産業や医療関係、および梱包材からフレキソ印刷、製紙産業、淡水化処理設備など、軽量と高性能が要求されるコンポジット分野での先進的なメーカーでもあります。同社は溶剤含浸、フィラメントワインディング成型、引抜成型、プルワインディング成型、ラッピング成型、プログレッシブ/マルチチャンバープレス成型、圧力釜成型、樹脂含浸成型、低圧コンパウンド成型などの多彩な先進的成型技術を駆使して、お客様の要求にジャストフィットする製品を迅速に供給できる体制を整え、業界をリードする存在です。
Lamiflex社の製品の100%がイタリアで製造され、最高の品質と比類ない競争力を持っています。これが同社の信頼性を高め世界のお客様から認められている大きな要因です。
発明者から市場のリーダーへ
Lamiflex社が今やコンポジット製品の業界をリードする存在であるのは、同社がレピア織機用の新しいレピアテープを設計・製造することを決定した1976年がその出発点でした。最初はナイロン製のテープで試したところ、高速運転で発生する熱に耐えられませんでした。研究を重ねた結果、綿とフェノール樹脂の複合材料を使用したレピアテープを考案し、このテープは高速運転にも十分適応する性能を発揮し、レピア織機に革命をもたらしました。
複合材料のレピアテープはLamiflex社を代表する製品ですが、完成以後も様々な研究開発の結果を反映して不断の改良が加えられています。実用性の高いレピアテープを発明した同社は発明者に留まることなく、コンポジット製品の技術と市場をリードする存在として大きく飛躍しています。40年以上の歴史を通じて同社の業容は拡大していますが、レピアテープは常に同社の中心を占める製品です。改良改善の努力は変わることなく継続されていますが、イテマとの協業が進んでいる今はその熱意がさらに高まっています。
歴史を変え、テキスタイル生産の世界を変えた製品
世界中の製織工場で生産設備にレピア織機が選択されるケースが継続的に増加しています。特に、アパレルから高級なホームテキスタイル、高度な特性が要求される産業用資材などの幅広い織物を生産する場合は、レピア織機が織物品質と多機能性で圧倒的な優位にある生産設備です。レピア織機が有る所では必ずその重要部品であるレピアテープが必要になります。先進的な材料とコンポジットを使用するソリューションの分野でLamiflex社は40年以上に渡って高度なノウハウを蓄積し、不断の研究開発を行なっていますが、この企業姿勢が高品質・高性能のレピアテープを生みだしています。Lamiflex社のレピアテープは繊維機械産業の厳しい競争の中にあって、品質と性能の両面で他を圧倒する存在です。
Lamiflex社はこの他にもスプロケットホイール(レピアテープを駆動するギヤホイール)など繊維機械の重要部品を考案し、それらの製品のトップメーカーとして先進的なレピア織機に様々なアクセサリーをOEM供給しています。
イテマとLamiflex :革新的なソリューションを開発するパートナー
市場の拡大と競争力強化のためイテマは2017年にLamiflex社の株式の大半を取得し、レピア緯入れ方式の重要部品をイタリアで製造する歴史と伝統のメーカーを傘下に収めました。両社の緊密なパートナーシップによって、製織ソリューションの新たな躍進とスペアパーツ供給を含む総合的サービスのさらなる向上が可能になりました。
それ以来、両社は互いのノウハウを交換しつつレピア織機の能力をさらに引き出すため、様々な共同開発を推進しています。この戦略的な協力関係によって幅広いノウハウが統合され、40年を超える期間に渡って蓄積されたカーボンファイバーに関する技術がレピアテープやスプロケットなど、イテマ織機の重要部品に生かされています。両社の共同開発の最初の成果R95002denim に採用されているTLC(Triple Layer Carbon)レピアテープです。
しかしこれは最初の一歩に過ぎません。バルセロナで開催されるITMAでLamiflex社とイテマは最高速度での運転でも長い寿命を達成する全く新しいレピア用部品を発表します。これはLamiflex社とイテマの先端技術開発を担うItemaLabTMの緊密な連携から生まれた成果です。