イテマグループの積極投資
SCHOCH がイテマの傘下に入り、相互補完によって開発力が大幅に向上します
2019年10月、イテマはSchoch groupグループが傘下に入ることについての合意が成立したことを発表しました。Schoch社はイタリアとインドに本部を置く織機の付属機器の先進的なメーカーで、筬をはじめとする様々な機器を製造しています。同社は1907年にイタリアのベルガモ県のラーニカで Alfredo Schoch 氏が創業した歴史のある企業です。スイスの筬職人の息子として生まれた同氏はイタリアで起業し、家業として事業が継続され現在に至っています。Schoch社は長年に渡って生産設備にその時代の最先端のテクノロジーを導入し、同社の卓越した製品品質は市場から高く評価されています。
2009年に Schoch Reeds India を設立したことでインド市場での存在が確立され、同社の継続的な発展の原動力になりました。
Schoch社は筬をはじめとする織機の付属機器の分野で、1世紀以上に渡って高効率と高品質の代名詞として認知されてきました。
イテマは織機の開発と製造にかかわる重要な技術資源を統合して幅広いサプライチェーンを樹立することを目標として2017年にギャラクシープロジェクトをスタートさせましたが、Schoch社のイテマグループへの統合はその大きな成果です。
また、2017年に Lamiflex社の過半数の株式取得を完了し、PTMT(旧 Panter)がイテマグループに加わることについても最近合意に達し、Itematechの設立につながりました。そしてSchochグループとの合意成立は織機の主要部品の開発に大きな相乗効果をもたらすとともに、同社製品の販路が大幅に拡充されます。
イテマと Schoch はすでに長年に渡って協力関係を維持し、その革新的な開発成果の一つがiREED®です。そして Schoch がイテマグループに加わった今、将来に向けた製織ソリューション開発の可能性がさらに高まり、世界に広がるイテマの販売ネットワークが Schoch 製品の流通を強力に推進して市場での地位がさらに向上することが期待されます。